FOPでは、ページのフッタに「Page 1 of 10」のような表記をすることができる。この「10」という数字は「総ページ数」を表しているので、全部のページをレンダリングし終えてみなければ得ることができない。こういう「総ページ数」のようなものを挿入するためのしくみは、「前方参照(forward reference)」と呼ばれている。
未解決の前方参照を抱えている場合には、レンダリング中の内容はずっとメモリ上に置かれたままになる。そのため、参照の行われたページ位置と参照内容の決定がなされるページ位置の間が離れている場合には、どこかでOutOfMemoryException を吐いてしまう可能性に備えなければならない。感覚的には、レンダリングするページ数8ページあたり256MB程度のヒープ設定が必要といった感じ。実際、SQS SourceEditorでは、ヒープサイズを32MBにしたままでは、わずか数ページのレンダリングでもOutOfMemoryExceptionになってしまう。
さて。Re: Caching of pages with forward referencesには、AreaTreeHandlerのサブクラスを作り、そのコンストラクタの中で、org.apache.fop.area.CachedRenderPagesModel というクラスをインスタンス化して、通常のRenderPagesModelの代わりにsetModelするというコードが示されている。こうすることで、前方参照があっても、OutOfMemoryExceptionになってしまう状況を避けることができるようになるらしい!ただし、これは、ページシーケンスが一定以下のサイズの文書をレンダリングするときにのみ有効。ページシーケンスに大きなものがある文書では依然としてOutOfMemoryExceptionとなる場合を避けられないとのことである。
MarkReaderで処理をするSourceフォルダが,次のような構造を持つ場合,その構造を反映させた集計ができるようになっている.
これは,どういうことかというと,
アンケート┬2008年度┬1年┬A組─調査票画像群 │ │ ├B組─調査票画像群 │ │ └C組─調査票画像群 │ ├2年┬A組─調査票画像群 │ │ ├B組─調査票画像群 │ │ └C組─調査票画像群 │ └3年┬A組─調査票画像群 │ ├B組─調査票画像群 │ └C組─調査票画像群 └2009年度┬1年┬A組─調査票画像群 │ ├B組─調査票画像群 │ └C組─調査票画像群 ├2年┬A組─調査票画像群 │ ├B組─調査票画像群 │ └C組─調査票画像群 └3年┬A組─調査票画像群 ├B組─調査票画像群 └C組─調査票画像群
といった構造のときに,「アンケート」のフォルダにマスタとなる調査票印刷原稿PDFを入れて,「アンケート」のフォルダをMarkReaderで処理する.すると,「アンケート」以下の年度,学年,組のそれぞれのフォルダ下に「調査結果」フォルダが作成され,集計表ファイルとチャート画像ファイル,チャート画像一覧HTMLファイル,自由記述欄画像ファイル,自由記述欄画像一覧HTMLファイルがそれぞれの「調査結果」フォルダに対して生成される,というものである.
大規模な調査で,調査を実施する組織の階層構造に応じて調査票を回収し,また,その階層構造に応じて集計結果を報告したいということがよくある.そうした場合に,この機能が有効だと考えている(実際に,千葉商科大学政策情報学部の授業調査では,この機能を先行的に利用して教員ごと・科目ごとの集計結果を生成している).
なお,集計表ファイルとチャート画像だけでなく,についても保存するようにしている.ただし,この機能には,まだいくつかバグがある.チャート画像ファイルが保存されるのは,幹のフォルダの「集計結果」フォルダではなくて,枝のフォルダ下の「集計結果」フォルダだけにしたい.このとき,自由記述欄画像一覧HTMLファイルから自由記述欄画像ファイルへの相対パスを,場合に応じて正しく指定する必要があるが,階層化に応じたパス指定がうまくできていないのだ.
ともあれ,もう少しでこのあたりの一連の機能をリリースできる見込みになってきた.そうしたら,Resultブラウザの再実装や,メッセージの国際化といったような,かねてからの懸案の作業にも着手できるようになるだろう.
6人受験(うち1人は再受験)して,3名合格(うち1人は再受験).合格した人たち,おめでとう!
受験をしたのは,春期末テストの数日後であったので,全体的に期末テストの疲れが出ていた様子.それでも,今回の受験まで気を抜かずにがんばった人たちは合格し,そうでない人たちは不合格であったということではないかと思う.不合格だった人たちも,今回については「再受験無料キャンペーン」が利用できるので,せっかく勉強したこと・悔しい気持ちを忘れないうちに早めに再受験して合格してほしい.
SJC-Aは,ぼくのゼミ生たちの最初の学期の題材として,とりあえず「ちょうど良い」内容範囲・難易度であるようだ.プログラミング初心者でも努力をした人ならばちゃんと合格できるし,経験者でもこの試験を甘く見ていればちゃんと落ちるからだ.ぼくのゼミでは過去数年かけて,新入ゼミ生たちのSJC-Aの合格率を高めてきていたので,内心,今年度はもうちょっと合格率を高いところまでもっていけると踏んでいたのだが,いまいち指導が足りていなかったというか.来年は,ゼミ2の人にゼミ1のSAをやってもらうようにするかなぁ.
昨日8/1,有楽町国際フォーラムG402にて開催.米澤さんの発表「頭部/視線方向を用いた音声メモの配置/ブラウジングによるウェアラブル思考空間支援」を見たくて,ギリギリのスケジュールで移動すれば,少なくともこの発表だけには間に合う予定でいたのだが,やっぱり間に合わなかった.で,予想していたとおり,これが,とびきり魅力的な発表であったとのこと.無念!また別の機会に,ぜひとも,見せてもらおうと決心した.これからいろいろ画策しよう....
閉会後の会場・懇親会では,なつかしい人たちと歓談.それぞれの人が,国際的に活動して,人の縁をつなぎながら,ものすごくがんばっていることを実感した.自分も自分なりに,せいいっぱい,がんばろうと思う.まずは英語を使って,一人でやるのではなく仲間を作る形で.
8/1に千葉商科大学で開かれたオープンキャンパスでは,数組の高校生・保護者から,「スーパークリエータの久保先生とお話がしたい」というご指名をいただいて,面談をした.ぼくとしては,「スーパークリエータ」という肩書きをきっかけにして,いろいろな人と会うことができるというのは,たいへんありがたいことだと思っている.狙ったこととはいえ,そうして実際に高校生からまでも声がかかるようになるとは.
さて,高校生からは,「久保先生は,留学に行って,そのまま帰ってこなくなってしまったり,別の大学に行ってしまうなんてことはないですか?」という質問を受けた.こういう真剣な問いかけには,誠実に応じなければと,少し考えて,
「一般論として,IT業界は,技術進歩など外部環境の動きが早く,それに従って個人が学ばなければならないことも多いので,人生の中で何度かの転職を経験するのは,ある意味あたりまえ.だから自分も,これからずっとこの学校にいるとは約束できない.」
と前置きした上で,次のように答えてみた.
「自分は,千葉商科大学政策情報学部での教育にそれなりの手ごたえを感じている.久保ゼミは,今ようやく形になったところであり,これからどんどん成果を出して行きたいと考えている.」
「自分は,起業もひとつの選択肢として考えたことがあるが,実際の起業には大きなリスクが伴う.対して,千葉商科大学のトップは,教員による大学発の起業を認めて支援しようとしている.自分としては,この大学で働きながら起業のチャンスをうかがえるというのは,メリットが非常に大きいと感じる.」
「研究者としての自分には,いろいろな課題があり,現状には決して満足していない.」
高校生は,「わかりました」と言っていたが,納得してもらえただろうか.
7/31,ゼミ生が卒業研究をした結果を発表する,卒業研究最終発表会が実施された.久保ゼミでは,中国人留学生のキョウ君が,オフショアリングとブリッジSEをテーマに発表をした.
彼は,留学生という立場を活かしてこのテーマに取り組んでいて,オフショアリングのコンサルタントや現役ブリッジSEへのインタビューにより,興味深い証言を取っている.日中のIT業界はオフショアの受発注関係としての相互依存を強めていたが,今般の金融危機以降,日本側は不景気でオフショアを絞り込むようになり,一方の中国側では「ジャパン・パッシング」を模索し始めて欧米へ接近するといった動きがあることが見えてきたというのだ.そういう状況を踏まえた上で,日本語を学んだ中国人留学生が,日本と中国の未来の関係をどのように捉えて自分のビジネスをするべきなのか.切実で,興味深いテーマだと思う.出版すれば,売れそう.
座長をしていた柏木先生からは,「さすが,一番まとまってましたね」というお褒めの言葉をいただいてうれしかったけれど,研究のテーマはともかくとして,プレゼンはスライドごとの主張が甘く,全体のペース配分も下手で,実際のところ,褒められるような出来ではなかった.
差し替え締め切りは8/6であるが,論文の体裁や結論の練り具合もまだまだで,指導教員としては,これで間に合うのか不安でいっぱいである.
ぼくの意見を鵜呑みにして言いなりになって論文を書くのではなく,自分の力で自分の意見として書いて仕上げることに誇りを持ってもらいたいと思う.上流工程を日本側が担当し,下流工程を中国側が担当するというような,これまでの形からは未来を生み出せないというのが,この研究の結論なのだから.
昨日・本日と,教員免許更新講習会で,北は北海道から西は鳥取までの高校の教員(年代・男女は様々)の11名の方々を相手に,SQS講習会90分x3コマを実施しました.
1コマ目はSQS概論,2コマ目は調査票の作り方について,3コマ目は集計のやり方について.
配布資料として,一般向けSQS資料をいろいろ切り張りして PowerPointをつくり,関連資料として各種読み物を編成し,SQS実習用のSQS Sourceファイルを更新し,受講後で提出してもらうワークシートを作成.今後自分がSQS講習会をやるときの「標準的な資料セット」が出来たという感があります.
ただし,不具合いくつかが残っているMarkReaderを修正してから講習会に臨みたかったのですが,どうにも時間が足りずに断念.無念.
ともあれ,講習会そのものとしては,時間配分など,それなりにうまくまとまったのではないか,と思っております.
学校におけるアンケート調査の集計を簡単化・効率化したいという需要は根強いので,ひとまずはそこに訴求する.その上で,そういう単純な話にとどめずに,学校が「調査2.0」の実施主体になるべきという理想像を提示して,この考え方にいかに共感してもらうかがチャレンジなのだと考えています.
総じて,受講者の方々からの評価は,概ね好意的なものであったかなと.
政策情報学部同窓会SNSというものをmist.pi.cuc.ac.jpにOpenPNEで運用中.携帯電話からの利用に対応するため,Cybertrustの証明書(アカデミック価格*****円/年)を購入し,先日,その設定を終えました.
他方,wellnessシステムを運用中のwell.pi.cuc.ac.jpでは,現行のGlobalSignのサーバ証明書が2009/10/20で切れるので,更新するかどうか,他社から購入するかどうかの意思決定をしなければなりません.通常のPCブラウザ向けのSSLならば,GlobalSignが一番安いようです.料金は,36,540円/年 です.
ただし,このGlobalSignの証明書は,携帯に対応していません.
さて,wellnessシステムのほうについては,長年,これを「携帯電話に対応させたい!」という希望を暖めております.
その実現にあたり,各社の携帯電話で確実・安全にユーザ認証できるしくみは,自前で車輪の再発明をするよりも,何か他のシステムのものを利用したほうがいいと考えていました.また,ユーザ認証がシングルサインオンではない,いろいろな学内webサービスが乱立する状況をなんとかしたほうがいいのでは?ということも思っておりました.
そんな中,オープンソースのSNSで,PCだけでなく各社の携帯電話からの利用にも対応しているOpenPNE3は,OpenSocial APIを用いて拡張できることを知りました.
そういうわけで,OpenSocial API上で各種の学内webサービスを統合していくというアイデアを思い付きました.
手始めに,wellnessシステムの学生向けUI(Web層のみ)をOpenSocial API上で開発するという卒業研究課題を,くぼゼミ3年生に与えてみようと考えています.
この研究成果を実際に運用するとしたら,公式な学部内SNSとして,内部的にICCのパスワードを用いてIMAP/SSLで認証するOpenPNE3を作る形になるかと思います.
ということで,将来上記のような案が現実化する可能性があるならば,well.pi.cuc.ac.jpの証明書を,現行のGlobalSignの継続として買うのではなく,Cybertrustに乗り換えるべき,というように考えているのです.
笛吹けど踊らず,といったユーザ環境の中で,果たしてうまくいくかどうか.
2009/10/02-10/04の3日間のうちで,カリフォルニアはマウンテンビューのGoogle本社で開かれるSVG Open 2009で,"Optical Mark Reader System based on SVG Print"という研究タイトルでの発表が決まりました.
今回は,ずいぶんとヤキモキさせられました.投稿者向けの専用Webページには,長らく次のような査読結果が表示されていました.
Reviewer1
Papertopic: ok
Comments and Suggestions to paper authors: The use of XForms in SVG elements within pages sounds intriguing. It wasn't clear to me whether the SQS MarkReader application used SVG.
なんとも微妙なコメント.Papertopicがokといっているのだから,いちおうokということなのかなぁ.
Reviewer2
Papertopic: ok
Comments and Suggestions to paper authors: no specific comments or suggestions by the reviewer
Reviewer2の査読結果が長らくpendingという表記になっていたので,不安に思っていたところ,ようやく更新されたと思ったらコレでした.どういうこと?
で,先週末に,ようやく正式な連絡が来ました.
Dear Mr. Kubo,
I am pleased to inform you that your paper abstract titled "Optical Mark Reader System based on SVG Print" was accepted by the reviewing committee as a short 15 minute presentation. You may find reviewing comments after logging into the SVG Open registration system at https://www.svgopen.org/2009/registration.shtml and clicking on the link of your abstract.Please find paper and presentation instructions at http://www.svgopen.org/2009/presenter.shtml
Should you not be able to present, please let us know well in advance so we can adapt the conference schedule.
Thank you for your contribution and looking forward to meet you at the conference.
というわけで,発表決定です.インフルエンザの動向が心配です.たった15分の発表ではあるけれど,これから英語の練習をがんばらなきゃ.
■ まあしぃ [学生にとってはベンダー資格は少し高いかもしれないですけど、まぁ学費に比べれば大したことないかな。 アカデミック価格が..]
■ hiroya [SJC-Aにもアカデミック価格の制度があれば,とてもありがたいのですがねぇ. ともあれ,こういう資格にチャレンジして..]